ママの美容法はやっぱりこれ！

夜の街を歩いていて、ふと気になって入ったスナック。

そっとドアを開けると、ふんわりと笑顔で迎えてくれるママがいます。話していると、ふとその肌に目がいってしまう。「え、ママ…なんでそんなに肌がきれいなの？」

照明のせい？と思ってよく見ても、ハリとツヤがちゃんとある。メイクの上からでも、肌の調子の良さがにじみ出ていて、年齢なんて本当にわからない。

どうしてそんなに若々しく、肌までつややかでいられるの？

その答えは、実はとてもシンプルで、でもとても深いものでした。

ママたちは“ストレスフリーに見せる”プロだった

ママの毎日は、私たちが思う以上に忙しい。お客さんにお酒を出して、会話をまわして、空気を読みながら場を保つ。どれも、気づかいや気配りが求められる大変な仕事です。

でも、そんな中でもママたちは、いつもにこやかで、穏やか。イライラを顔に出したり、疲れた雰囲気を見せたりしません。

“ストレスを抱え込まず、表に出さない”ことが、自然とできているんです。

「笑っていれば、気持ちもついてくるわよ」

そんな風に話すママの笑顔は、どこか余裕があって、あたたかい。ストレスは肌に出る、とよく言います。外的要因も多いですが、1番は心身のストレスが多いと思います。

反対に、笑顔でいる時間が長いと、顔の筋肉がゆるんで血のめぐりもよくなり、肌の調子も自然と整ってくる。

笑顔の習慣が、美肌の土台になっているのかもしれません。

食べるもの・飲むものに、ちょっとの気づかいを

ママの美肌のもうひとつの秘密は、“食”と“お酒”の選び方にあります。

ママたちは、美味しいものをよく知っています。だけど、脂っこいものばかりを食べているわけじゃない。

「今日は野菜を多めにしようかな」「魚が食べたい気分かも」

そんなふうに、身体がよろこぶものを自然と選んでいるのです。

特別なダイエットや制限をしているわけではなくて、自分のコンディションに合わせてちょっとやさしいものを取り入れていく。

その積み重ねが、肌の内側からのうるおいをつくっています。ちょっと肌荒れしていたら疲れているのかな？とか。声が掠れていたら疲れのサインだなと思うと少しだけ優しさが生まれます。

そして、ママたちはただ酔いたいから飲む、ということはありません。ちゃんと自分の体質や気分に合うものを知っていて、「今日は軽めに」「チェイサーを忘れずに」と、飲み方にも工夫があります。元々お酒が得意では無いママもいるはず。でも嫌な顔をせず、頂いたお酒をちゃんと飲むのがセオリーなのかもしれません。

“お酒とのつきあい方が上手”なのも、ママたちの美肌のひとつの秘訣です。

「好きなものを、上手に楽しむ」

それが、ママたちの美しさを支える、日々の習慣になっているんですね。

メイクやスキンケアより大切なこと——それは“生き方”

もちろん、スキンケアの工夫やメイクのテクニックも、ママたちは心得ています。だけど、それ以上に美しさをつくっているのは、“生き方そのもの”なのかもしれません。

無理をしないこと。怒らなくていいところでは、ちゃんと流すこと。

美味しいごはんを食べて、楽しいお酒をほどよく飲んで、お客さんの前では、いつでもやわらかな笑顔をたやさないこと。

そういった自然体の積み重ねが、ママたちのやさしい雰囲気と、すこやかな肌をつくっているのです。

「どうしてそんなに肌がきれいなんですか？」と聞くと、あるママは、ちょっと照れながら、こんなふうに答えてくれました。

「え〜、特別なことはしてないわよ。ちゃんとご飯食べて、お酒をお客さんと飲んで、ちゃんと笑っているだけ」

その“だけ”が、1番難しくて、1番大事なことなんですよね。

ママの美しさは、肌に塗るものよりも、毎日のあり方から生まれている。

ストレスを手放して、心のままに笑って。おいしいものを楽しんで、自分にやさしくする。

そんなふうに日々を過ごすことが、肌にも心にも、きっとやさしいのです。