青森県八戸市の中心部、知る人ぞ知る横丁「長横町れんさ街」。ここは、かつての賑わいを今に伝える商店街の風情と、今もなお地元の人々が日常を営む姿が同居する、どこか懐かしくも新鮮な空間です。スナック、居酒屋、喫茶店から新感覚のカフェまでがひしめき合い、多彩な文化が入り混じっています。
この記事では、「れんさ(連鎖)」という言葉に込められた、人と店、人と人とのつながりを軸に、長横町れんさ街の魅力を4つの視点からご紹介します。
「長横町れんさ街」ってどんな場所?
長横町れんさ街は、八戸の中心地「三日町」や「十三日町」の裏手に位置する、昭和の香り漂う通り。映画館の脇の横丁に、鎖をつないだ状態で飲食店が並んだことから「長横町れんさ街」と昭和20年代後半に命名されました。名前のとおり、スナックや小料理屋、バー、居酒屋が連なり、まるで迷路のような路地が入り組んでいます。70年以上続くこの街並みには、昭和の息吹が色濃く残っており、どこか懐かしさと人情味が感じられる空気が流れています。
表通りとは異なる、少しディープで親密な八戸の「裏の顔」を垣間見ることができるスポットです。
バー文化に触れる
八戸は日本でも屈指のバー文化。長横町れんさ街以外にも東北・北海道で唯一Asia’s 50 Best Barsにも選出されたバーがあったり、コンペティションで日本一を獲得したバーテンダーいるお店があったりと、数多くのバーがひしめき合う街。長横町れんさ街には古くから人気の高い「洋酒喫茶プリンス」八戸市民にも長く愛され続けています!
バー以外にももちろん居酒屋やスナックもたくさん軒を連ねます!八戸酒造の「陸奥八仙」や、八戸酒類の「如空」など、青森自慢の地酒を扱う店も多く、日本酒好きにもたまらないエリアです。
若い力で再び息を吹き込む
長横町れんさ街は、古き良き雰囲気を残しつつも、新しい風が吹き始めています。地元に戻ってきた若者たちや、移住者が空き店舗をリノベーションし、カフェや創作料理の店、ギャラリーなどをオープン。
また、店舗独自の音楽やアートのイベントを開催。長横町れんさ街を再び賑やかな交流の場へと育てる取り組みも増えています。
昭和の歴史を背景に持ちながら、令和の感性が重なり合うこの空間は、伝統と革新が絶妙に交錯する、注目すべき「新しい横丁文化」の象徴です。
夜にこそ本領を発揮する街
長横町れんさ街が本領を発揮するのは、やはり夜の時間帯です。昼間はシャッターが下りている店も多く、一見すると静かな路地に見えるかもしれません。しかし、夕暮れとともにネオンが灯り始めると、街は一気に表情を変え、にぎやかで温かい空気に包まれていきます。
スナックや居酒屋、バーなど、れんさ街を支える多くの店は夜に営業を開始します。個性的なママやマスターが待つ扉の奥では、常連客や初めて訪れた人たちの笑い声が響き、地元の銘酒や家庭的な料理がふるまわれます。
観光で訪れる人にとっては、少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、一歩踏み込めば、その距離感のなさに驚かされるはずです。「夜しか開かない街」だからこそ味わえる、濃密で特別な時間が、ここには流れています。
しかし夜になると、ネオンが灯り、スナックや居酒屋に人が集まり始め、賑わいとともに音楽や笑い声があふれる「大人の遊び場」に変貌します。
昼と夜でガラリと雰囲気が変わるからこそ、何度訪れても新しい発見がある。それがこの街の奥深さでもあります。
まとめ:人と人を結ぶ「れんさ」の場
長横町れんさ街は、単なる飲食店街ではありません。人々の暮らしの延長線上にあり、地域の歴史や文化、再生の力が折り重なる「れんさ」の象徴ともいえる場所です。
旅人にとっては心温まる出会いの場であり、地元の人にとっては日常の延長。
一度足を運べば、その空気感にきっと魅了されることでしょう。
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