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スナック教科書

【第1回】スナックとは?誕生から現在まで。そして実はコンビニより多いって本当?― スナ女・五十嵐が語る、スナックの魅力と楽しみ方 ―

地域に溶け込むディープな体験ができるスナックにようこそ!

私は、これまで全国1200軒以上のスナックの扉を開けてきたスナックマニア、“スナ女”五十嵐です。
夜の街をひっそりと照らし続ける「スナック」は、日本に暮らす人々に長く愛されてきた小さな飲み屋さんで、人と人が心を通わせる憩いの場です。
そして、少し謎に包まれた店内には、ガイドブックには載らない日本のディープな魅力や文化が詰まっています。
そんなスナックに勇気を出して一歩足を踏み入れれば、目の前には新しい世界が広がるでしょう。

この連載では、スナ女である私・五十嵐 真由子が、スナックの魅力と楽しみ方をお伝えしていきます。

スナックとは

スナックとは、カウンター越しに接客を行う小さな飲み屋さんを指します。
明確な定義はありませんが、店主は女性である場合が多く、お客さんからは親しみを込めて「ママ」や「ママさん」と呼ばれています。

ママお手製の料理や軽食をつまみながらお酒のグラスを傾け、お客さん同士やママとの会話を楽しむ場所として昔から親しまれています。
ママの人柄に惹かれて通い続けるお客さんが多く、そこには家族のようなコミュニティがスナックにはあります。
ママを中心とするコミュニティが生み出す、アットホームで居心地の良い雰囲気がスナックの大きな魅力と言えるでしょう。

そんな居心地のよさを維持するためにも、会員制にしているスナックは多く、いきなり訪れても入店できないことがあります。
また、会員制のスナックは宣伝していないため、ネットやガイドブックでは見つけられず、探すのにもひと苦労するでしょう。

スナックの料金体系

スナックの料金体系は、”セット料金”と呼ばれるスタイルが代表的です。
セット料金には、以下の内容が含まれています。

・席料
・お酒代
・おつまみ代
・水と氷代
・カラオケ料金

ただ、細かな内容やシステムはお店ごとに異なるので、実際に入店する時は注意しましょう。
お店によっては、ビールやカラオケなどは別料金が発生することもあるため、料金については入店時に確認することをおすすめします。

スナックの誕生

キャバレーが戦後に繁栄していた時期、特に1950年代から1960年代にかけて、スナックはその一部として発展しました。
キャバレーが大規模なショーやダンスホールとしての役割りを担う中で、より小規模で親密な空間を提供する形態として、スナックが誕生しました。

1960年代後半から1970年代にかけて、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の改正により、女性が酒を提供する店の営業が厳しくなり、その一方でカウンター越しに接客する喫茶店の形式がスナックのスタイルに影響を与えました。
スナックは、カウンターをはさんで親密な関係を築く場として、喫茶店文化の親しみやすさを取り入れる形で進化しました。

スナック文化の成熟と変容

バブル経済期には、スナックやキャバレーは隆盛を極めましたが、バブル経済崩壊後は需要が減少し、生き残りをかけた競争が激化しました。
それでも、スナックは地域密着型の社交場としての役割を維持し続けました。

バブル経済の崩壊後、風俗産業が多様化し、キャバレーの衰退が進む一方で、スナックは地元密着型の飲食業態として生き残り、特に中高年層に支持されています。

スナックの現在

現在では、スナックは地域社会の中で、親密な交流や心の癒やしを提供する場所として存在し続けています。
また、ノスタルジアを求める人々や、地元のつながりを重視する層にとって、スナックは重要な文化的存在です。

コロナ禍で軒数は減少するも価値が見直されたスナック

2020年以降、コロナの影響でスナックは減少し、廃業したスナックは6,000軒とも1万軒とも言われています。
一方、コロナ禍で分断されたことで「人と人とのリアルな場でのつながり」が再評価され、その象徴とも呼べるスナックは今後も大切な憩いの場所として在り続けていくでしょう。

実はスナックの方がコンビニよりも多い?

私の感覚では、日本全国には約10万軒のスナックがあります。
数字だけ聞くとピンとこないと思うので、コンビニと比較してみましょう。

全国のチェーン店舗データを提供する日本ソフト販売株式会社の調査では、全国のコンビニの店舗数は約5万7千件(2024年5月時点)と発表されていました。
日常に溶け込んでいるコンビニよりもスナックの方が約2倍も多いのは、びっくりしませんか。
スナックは私たちが思っている以上に身近な存在だと言えそうです。

スナックがどれだけ身近で奥深い場所なのか、少しイメージしていただけたでしょうか。
第2回では、私が実際に体験してきた“スナックの醍醐味”をたっぷりお届けします。
次回は、「ディープな体験ができるスナックならではの魅力」を、スナ女・五十嵐の視点からご紹介します。

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全国1,000軒以上のスナックの扉を開きスナックを誰よりも知り尽くすスナ女®️五十嵐を始め、スナック愛好家のスタッフが扉を開いて見つけたスナックなどを随時更新中!普段なら見つからない様な隠れ家的スナックや個性的でユニークなスナックまで幅広くご紹介しております。気になるスナックを見つけたら是非訪れてみてね!

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