スナック・ラウンジ・キャバクラの違いって何？

日本の夜の社交文化には、スナック、ラウンジ、ガールズバー、キャバクラといった多彩な業態があります。それぞれの特徴や料金体系、営業時間、接客スタイル、法的な位置づけを理解することで、自分に合った楽しみ方が見つかるでしょう。

スナック

• 特徴: アットホームな雰囲気で、ママやスタッフと親しく会話を楽しめる小規模な飲食店です。カラオケが設置されていることが多く、客同士の交流も盛んです。
• 料金: チャージ制が一般的で、1,000円～3,000円程度の席料に加え、ボトルキープやドリンク代が別途かかります。総額で5,000円～10,000円程度が目安です。
• 営業時間: 主に夜8時頃から深夜1時～2時まで営業しています。
• 接客スタイル: スタッフが隣に座ることは少なく、カウンター越しに会話やお酒を提供します。
• 法的区分: 飲食店営業許可を取得しており、0時までのお店が多いです。

ラウンジ

• 特徴: 落ち着いた雰囲気で、高級感のある内装が特徴です。複数のスタッフがテーブルを囲み、グループでの利用に適しています。
• 料金: 席料（チャージ料）が基本で、一般的なラウンジでは6,000円前後、高級ラウンジでは10,000円～20,000円程度です。飲食代やサービス料が加算され、総額で20,000円以上になることもあります。
• 営業時間: 夜8時頃から深夜2時～3時まで営業しています。
• 接客スタイル: ラウンジはソファ席に座って接客します。女性スタッフかつ若い女性が多いのは変わらないものの、1人または複数のソファ席に対して複数人の女性から接客を受けられるのもラウンジの特徴です。会話やお酒の提供を行いますが、過度な接触は控えられます。ラウンジは女の子が会話、男性スタッフが雑務とハッキリ業務内容が分かれています。
• 法的区分: 風営法の適用を受ける場合と、飲食店営業許可のみで営業する場合があります。深夜営業には制限があることもあります。

ガールズバー

• 特徴: カウンター越しに女性スタッフが接客するバー形式の店舗で、カジュアルな雰囲気が魅力です。スタッフはカウンター内に留まり、客席には出ません。
• 料金: 30分あたり1,500円～2,500円程度の時間制料金が一般的で、ドリンク代や税金が含まれることが多いです。総額で5,000円～10,000円程度が目安です。
• 営業時間: 夕方7時頃から翌朝5時まで営業している店舗が多いです。
• 接客スタイル: スタッフはカウンター内から接客し、客との距離感を保ちながら会話やドリンク提供を行います。ガールズバーでは、スタッフがコスプレをするなどして、非日常感を味わえるコンカフェのような一面を持ちます。また、場合によってはアニメやゲームなどに関連した衣装を着ることもあり、比較的カジュアルな雰囲気の中で夜を過ごせます。
• 法的区分: 飲食店営業許可を取得しており、風営法の適用を受けないため、深夜営業が可能です。ただし、接待行為は禁止されています。

キャバクラ

• 特徴: 女性スタッフが客席に同席し、会話やお酒の提供を行う接待型のクラブです。華やかな雰囲気で、スタッフのドレスや内装も豪華です。
• 料金: 1セット（60分）あたり5,000円～7,000円程度が一般的で、指名料やドリンク代、延長料金が加算されます。総額で20,000円以上になることもあります。
• 営業時間: 夜8時頃から深夜0時までの営業が一般的です。
• 接客スタイル: スタッフが隣に座り、親密な会話やお酒の提供を行います。指名制度があり、お気に入りのスタッフを選ぶことができます。特別なサービスとして、芸能人や有名人のようなVIPルームを用意することもあります。
• 法的区分: 風営法の適用を受ける接待飲食店営業であり、深夜0時以降の営業は禁止されています。

お客様としての心得

各業態での楽しみ方やマナーを理解し、適切な行動を心掛けることが大切です。例えば、キャバクラでは女性スタッフの隣に座ることが許可されていますが、過度なボディタッチは控えるべきです。ガールズバーではカウンター越しの接客となり、直接的な接触は避けられます。スナックやラウンジでは、常連客との交流や落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。

各店舗のシステムやルールを事前に確認し、節度ある行動を心掛けることで、より充実した時間を過ごしてみましょう。