地域に溶け込むディープな体験ができるスナックにようこそ!
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【第1回】スナックとは?誕生から現在まで。そして実はコンビニより多いって本当?― スナ女・五十嵐が語る、スナックの魅力と楽しみ方 ―
この連載では、全国1,200軒以上のスナックを訪れてきたスナックマニア、“スナ女”五十嵐 真由子が、スナックの魅力と楽しみ方をお伝えします。
ここからは、私自身の体験をもとに、スナックならではの奥深い魅力をひとつずつ紐解いていきます。 “スナ女”だからこそ見えてきた視点が、あなたのスナック観を少し変えるかもしれません。

個性豊かなママたちと出会える
スナックの魅力を伝えるには、個性豊かな「ママ」たちの存在は外せません。
ママの接客を求めて通う常連客は数知れず、なかには数十年通い続けるお客さんがいるそうです。
なぜこれほどまでに多くの人がママに魅了されるのでしょうか。
そのひとつの答えとして、ママがお客さんの心を掴み、唯一無二の気分を味わえることが挙げられます。
一口にスナックと言ってもその魅力は千差万別で、仕事や家庭、恋愛の相談を優しく聞いてくれるママ、逆に説教や叱咤激励してくれるママ、歌や踊りが上手で歌い方や踊り方を教えてくれるママなど、スナックの数だけ異なる魅力を持ったママがいます。
スナックでは、お客さんとの長期的な関係性を重視しているので、性的なサービスではなく心のケアや信頼関係を大切にしてきました。
単なるサービスの提供者ではなく、相談相手や人生の伴走者のような存在になることが多く、これが風俗産業とは一線を画すポイントでした。
性的な要素よりも、信頼や安心感が求められる空間だったのです。

地域の人々と深く交流できる
観光で訪れるだけでは、地域の人々と交流できる機会は限られてしまいます。
一方で、地元に住む人たちと交流を図りたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
そんな時はその地域にあるスナックに行くのがお勧めです。
ママが常連客との会話のきっかけを作ってくれることもあるので、直接声をかける勇気がなくても安心です。

本やネットにはないディープな地域情報が手に入る
生きた情報を入手できるのはスナックならではの魅力と言えます。
地元に根付き、地域の人々が常連客として通うスナックであれば、観光サイトや観光ガイドには掲載されていないディープな世界を教えてくれます。
地域の名店や地元の人だけが知るスポットへ観光したいという人こそ、スナックを訪れるべきです。
もちろん有名な観光名所、名物グルメについても詳しいので、わからないことがあったら質問してみましょう。
新しい発見や有益な情報を得られれば、より充実した旅行になります。

サードプレイスだからこそ生まれる人間関係
スナックは年齢も性別も職種も肩書きも関係なく、ただ一人の人として素の状態でコミュニケーションを取れる場所です。
色々な事情を抱えた多種多様な人たちが集まりますが、そこに上下関係はなくいわゆるサードプレイスとしての役割を担っています。
良い意味で気を遣うことが少ないので、日常のストレスや仕事・人生相談といった家族・友人には打ち明けにくい会話ができるのです。
私の体感でも、ママに身の上話をしに通う男性や女性、恋愛相談をしにくる女性も多いと感じます。
ママを筆頭に酸いも甘いも経験した人生の先輩がいるため、自分では気付かなかった新しい切り口が解決のヒントになるのかもしれません。
あらゆる世代の人とちょうど良い距離感で気軽な人間関係を築き、時には親身になって話を聞いてもらえると、自然と居心地の良さや愛着が増していきます。
SNSが一般的となった現代だからこそ、人と人がリアルにつながるスナックは魅力的な場所と言えるのではないでしょうか。

スナックの奥深さや、人との出会いから生まれる“あたたかい時間”を、少しでも感じていただけたでしょうか。
第3回では、初めての方でも入りやすく、自分に合うスナックを見つけるための具体的なポイントをお伝えします。
次回は、「スナックマニアが教える、失敗しないスナックの選び方5選」をスナ女・五十嵐の視点でご紹介します。
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全国1,000軒以上のスナックの扉を開きスナックを誰よりも知り尽くすスナ女®️五十嵐を始め、スナック愛好家のスタッフが扉を開いて見つけたスナックなどを随時更新中!普段なら見つからない様な隠れ家的スナックや個性的でユニークなスナックまで幅広くご紹介しております。気になるスナックを見つけたら是非訪れてみてね!




