今日は母の日。ふと頭に浮かぶのは、実の母のこと、そして“もうひとりの母”と呼びたくなる、あのスナックのママの姿です。
お酒を交わしながら、悩みをこぼしたり、笑い合ったり。血のつながりはなくても、心を許せる相手がいる場所。それがスナックであり、ママという存在の深さなのかもしれません。
今回は、そんなママたちと“母の日”をテーマに、人間味あふれる3つの切り口でご紹介します。
「ただいま」と言える場所にいる人
「おかえり」なんて言葉は、スナックの入口ではあまり聞かないかもしれません。けれど、多くの常連客が口を揃えて言うのは「ここは、第二の家みたいなもの」だということ。
仕事帰りにふらっと立ち寄ると、ママが変わらぬ笑顔で迎えてくれる。会話は他愛のないことから深刻な悩みごとまで、どんな話でも聞いてくれるのがママです。
ある中年男性は「親とは疎遠で、母の日になにかした記憶はない。でも、ママには毎年カーネーションを渡してる」と語ってくれました。その理由を聞くと「俺の愚痴をずっと聞いてくれたのは、ママだったから」。
スナックは単なる飲み屋ではなく、「自分を受け入れてくれる場所」。そう思えるだけで、誰かの人生に大きな支えとなっているのです。
ママが持つ“母性”という包容力
スナックのママたちは、誰よりも人の心の動きに敏感です。口数が少ない日は「今日はなにかあったの?」と声をかけ、ひたすら黙って話を聞くこともあれば、とびきり明るく盛り上げる日もある。
あるママは言います。「うちは、うちを必要としてくれる人が来るお店。マニュアルなんてないし、うまく話せなくても、隣に座ってればいいのよ」。
それはまるで、何も言わなくても気持ちを察してくれる、母親のような優しさ。実の母がいない人にとっては、ママの存在が心のよりどころになっていることも少なくありません。
「人って、誰かに大事にされたいのよね。でも、家庭や職場じゃなかなか言えないでしょ。だから、ここでは遠慮せずに甘えていいのよ」
そんな言葉に、多くの人が救われています。
「母の日」は、ママに“ありがとう”を伝える日にもなる
5月の第2日曜日、母の日。花屋にはカーネーションが並び、家族への感謝を伝える日です。
けれど、この日を誰と過ごすか、誰に感謝を伝えるかは人それぞれ。
「うちの常連さんは、“実家の母には会えないから、今日はママに花を持ってきたよ”って言ってくれるの。嬉しいよね」と語るママも。
母親が遠方にいたり、すでに他界していたり、家庭環境が複雑だったり。そうした人たちにとって、スナックのママは“母に似た安心感”をくれる存在になっています。
お酒の席だからこそ言える本音や、泣きたい夜にそっと寄り添ってくれるぬくもり。そこには、母に近いものが確かに存在しているのです。
まとめ:「ママ」と呼べる存在がいることの尊さ
母の日に“実の母”を思うのももちろん素敵なこと。実際には母親がいなかったり、関係が希薄だったりする人もいます。
そんな中で、「ママ」と呼べる存在がいるということ。それは、血縁を超えて心を許せる誰かがいるということ。
スナックで交わす会話のひとつひとつに、寄り添いや愛が込められていることに気づいたとき、ママたちはただの接客業ではなく、人生の応援者であり、心の拠りどころでもあるのだと実感するはずです。
母の日が近づくこの季節、ふとそんな“もうひとりの母”に「ありがとう」と伝えてみるのはいかがでしょうか。
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